2008年8月31日 地区計画開始宣言（キックオフ宣言）
日銀旧小樽支店行舎跡地界隈の地区計画開始宣言
私達の街、小樽！
山に囲まれ、どこにも坂があり、どこからでも海・みなとが見渡せる。逆に坂の下から山側を見渡せば堂々たる天狗山、取り囲む毛無山、緑の三角山や赤岩や手宮の山々。
街の中央には歴史的な建物が建ち並び、それらを囲むように独特の風情をもった街並みと界隈が作られてきた。
人々は歩きながら住みながら、この界隈を大事にし、暗黙の内に自然に高層の建物を嫌い、急峻な地形に階段状に戸建ての街並みを築いてきた。１階から見えないものの2階からは見えるような、あるいは家と家の間から必ずみなとが見えるような戸建ての低層の住宅地がつくられている。
近年、そのバランスを崩す高層の建物が建ち始め、私達の界隈にも最近までに何棟かのマンションが建ち、子供の頃からの住環境は激しく劣化し愛着も薄れるような事態が発生しています。
特に、日本銀行旧小樽支店の行舎跡地の広大な面積が売り出されれば、高層の建物が建つことは目に見えており、そうなれば街並みも景観も地域コミュニティもずたずたにされ、街は終わってしまいます。
私達はなんとかこれを防ぎ止めなければなりません。そのために我々が議論し選んだ手段は住民の発意による都市計画の提案制度である、地区計画の立案です。
そして、これまでにほとんどの住民の方に御意見をお聞きし、いよいよもってまちづくりのルール作りとその合意への活動に開始する準備が整ったと確信いたします。
このことにより、私達は、小樽市民として、この界隈に住む住民として、本日より地区計画を開始することを宣言します。
今後は行政とも協働して検討して参りたいと思います。皆様方のこれまでの御協力とともに、これからの活動へのご支持を賜りますようよろしくお願いいたします。
平成２０年８月３１日 日銀行舎跡地まちづくり協議会 一同
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